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ロンドンSandwichレポートVol.2 / ベーカリー&カフェ「Gail’s (ゲイルズ)」

皆さま、こんにちは。

日本サンドイッチ協会・ロンドン特派員の華子です。

今年は暖冬とは言え、雪が降ったり寒い日が続いていますね。

今年はイギリスも暖冬ですが、それでも冬は冬。寒い日が続いています。

この時期、朝起きるとまだ真っ暗で、少し陽が伸びた今でも午後4時には暗くなってしまいます。イギリスの冬は長く厳しいのですが、実は私は冬が嫌いではありません。それは冬ならではの楽しみがあるからです。

寒~い日にカフェに行って、温かい飲み物と軽食を頼んでくつろぐ時間大好きなんです。特に外が寒すぎて窓が白く曇ってしまうような日に暖かいカフェに入ると、そこだけが外界から仕切られた異空間のような気持ちになります。店内が混んでいても空いていても、テーブルは私だけの憩いのスペース。ほ~っと体中が緩みます。

今回ご紹介するベーカリー兼カフェ「Gail’s (ゲイルズ)」は、そんなわたしの「冬の楽しみ処(どころ)」の1つです。

Gail’sはロンドン市内に25店舗をチェーン展開しており、カフェスペースも併設しています。(写真は南ロンドンの住宅街にあるウィンブルドン・ヴィレッジ店。昨年南ロンドンに引越して以来、このお店に月に何回か通っています。)

2005年にロンドン北部の高級住宅街ハムステッドに1号店が出来て以来、そのパンの美味しさ、おしゃれな店構え、カフェスペースの心地よさで人気となりました。どんどん店舗を増やし、とても勢いのあるお店です。

Gail’sの特徴の1つは「Artisan Bakery(アルティザン・ベーカリー、大量生産ではなくパン職人が作っている工房のこと)」であることです。

          ↑赤いサンシェードにも「Artisan Bakery」と書かれています。

店内に入るとその日焼き上げられたばかりのパン、マフィンやケーキ等の焼き菓子、そしてサンドイッチがずらり!

そしてもう1つの棚には全粒粉の生地にゴマ、ひまわり、ポピーシードなどをちりばめて焼かれたローフ(パウンドケーキのような形の小さめの食パン)やライ麦パン、天然酵母のパンが並んでいます。ヘルシーかつ、噛みごたえのある素朴なパンは昔ながらの製法で作られており、その美味しさには定評があります。

↑外からも眺められるようディスプレーされたパン。どんどん売れていきますが、すぐに補充されます。

お客さんはひっきりなしに入ってきますが、食卓用のパンを買っていく人、持ち帰り用のパンを買いつつ店内でお茶を飲んでいく人、カフェだけを利用していく人など様々です。

わたしが今回このお店を訪ねたのは、凍えるほど寒い土曜日の午前中でした。スカっと晴れた日でしたが、放射冷却でさらに気温が下がっているせいなのか、空気が痛いほどの冷たさです。

こんな日こそ「冬のカフェ日和」!Gail’sで美味しいサンドイッチと熱々コーヒーでブランチを…と思ってやってきたのですが、同じ気持ちの人は多いらしく、まだ午前10時だというのにお店は満員でした。

やっとのことで席を確保し、いざ注文です。店内で食べたいサンドイッチとコーヒーを選んで支払いを済ませると、サンドイッチを温めてお皿に盛りつけ、テーブルまでもってきてくれるシステムです。

この日サンドイッチはハムとチーズ、スモークサーモンとヨーグルトソース、ツナ、チキンなど様々な種類がありましたが、寒さと空腹からガッツリ食べたい気分だったので、

スウェーデン風ミートボールのサンドウィッチ(パンはチャパタ、6.5ポンド)、

フライドチキンのサンドイッチ(パンは丸パン、6.5ポンド)

をオーダーしました。(注:大食い自慢のわたくしですが、さすがに二人分です笑。)

ほどなくコーヒーもやってきました。Gail’sのコーヒーはエスプレッソマシーンを使って淹れるイタリアン・スタイルのもの。濃くて本当に美味しい。ミルクをたっぷり入れていただきます。

↑ブラックコーヒー(小)2.5ポンド。温かいミルクもたっぷりつきます。

まずはミートボールのサンドイッチ。塩気がしっかりついたトマトソースで煮込まれた大きなミートボール(平べったい形)が4つ。その上にバジルとサワークリームが乗っています。

ミートボールにはいろいろなスパイスが使われているようで、なかなか複雑な味。トマトソースの酸味、サワークリームのこってり感、バジルのさわやかさと味が何層にも重なっていますが、チャパタのそっけない味が全部をうまく調和しています。一口でほおばれないほどのボリュームですが、何とか大口を開けて噛み切りました!

チキンもミートボールに負けないパワフルな味です。このチキンの厚み!

しっかりマリネして下味をつけたチキンにうすく衣をつけ、揚げ焼きした?という感じの食感です。お肉はとても柔らかく、しっとりしていてチキン特有のぱさぱさした感じはまったくありません。

パンはふわふわのバンズではなくて、しっかり噛みごたえのあるタイプ。チキンに負けないパンを選んでいることが分かります。柔らかくて香ばしいチキンとどっしりしたパン、そこにきらりと光る名脇役!のピクルスが入ることで味にさらにアクセントがつきます。

食べてみて、どちらのサンドイッチもパンとの相性をよく考えて作られていることがわかりました。手間をかけて調理された具材が、パンに挟まることでまとまりさらに美味しくなる!パン職人がパンを美味しく食べるために作った「ご馳走サンドイッチ」です。

おなかぺこぺこでやってきたはずですが、あまりにボリューム満点のサンドイッチだったのでミートボールのサンドイッチを半分残してしまいました。お店の人に話すとかわいい袋をくれたので、テイクアウトしました。

お隣のカップルも偶然同じスウェーデン風ミートボールのサンドイッチを食べていました。各自サンドイッチ+カプチーノ(大)、そしてチョコレートのケーキを2人でシェア。楽しくおしゃべりしながらあっという間にぺろりと平らげる2人!負けました…(笑)。

Gail’’sのサンドイッチはチェーン系のコーヒーショップのものより値段はやや高めです。しかしレストランで軽食を食べるよりずっと割安、ボリューム満点&美味しいブランチ/ランチが楽しめます。

ロンドンに遊びにいらしたらGail’sぜひ立ち寄ってみてください。明日の朝ごはん用のパン、おやつ用のケーキもきっと買いたくなってしまうはずです。

Gail’s Artisan Bakery

各店舗の住所、営業時間はHPでご確認ください。

※サンドイッチのラインナップは日によって異なります。

次回もまたロンドンならではの素敵なサンドイッチをご紹介いたします!

まだまだ寒い日が続きますが、どうかご自愛くださいませ。

See you soon!

 


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